ペリネイタルロスとは
ひとつ前の投稿で「グリーフ」について
説明をさせていただきました。
様々なグリーフがある中、やはり『死別』は
最大の喪失といわれています。
【ペリネイタルロス】
ペリネイタルロスは、流産や死産・
新生児死等、妊娠から出産直後における
赤ちゃんとのお別れをいいます。
妊娠した女性の約15%(6~7人)が流産を、
妊娠12週以降の死産は出生率に対し約2%
(50人にひとり)が経験している統計がでています。
毎年15,000人以上の方が悲しいお産を
経験しているという現状があります。
さらに、妊娠した働く女性の5人にひとりが
流産を経験しているという数値もあります。
どれだけ医療が発達していても、
助からない命があります。
また、助かる命があるからこそ、
失った時の衝撃は計り知れません。
【なぜペリネイタルロスサポートが必要なのか】
子どもの死、とりわけお腹の中で亡くなった
赤ちゃんの死は、目に見えない命からか未だ
タブー視され「公認されないグリーフ」とも
言われています。
周囲の方々には悲しみを理解されづらく、
特に母親は孤立してしまう傾向にあります。
そのため、心の回復が進まず、グリーフは
複雑化してしまいます。
複雑化すると、睡眠障害や摂食障害、うつ病に
罹患してしまうこともあり、最悪自ら命を絶つ
選択をする方もいます。
また、家族間でも考えや思いにズレが生じ、
身内だけでは解決することが困難な場合も
あります。
そうなってしまう前に、周囲からのサポートや
正しい情報が当事者には必要であると考えています。